日本銀行の株で大損したお話

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私の父は、長らく株式や金などへの投資を行っており、それなりの運用成績だったようです。

父は数年前に他界しましたが、他界する少し前に購入した株の中の一つのお話を紹介します。

日本銀行株、正式には出資証券を購入していた父

日本銀行の株なんて買えるのか?って感じですが、実はちゃんとJASDACに上場しており、誰でも買えます。

「株」と書いていますが、実は日本銀行は株式会社ではないので、正確には「株式」ではなく、「出資証券」というのだそうです。

ですので、数え方も「株数」ではなく「口数」です。日経新聞のHPには「株」って書いてあったので、てっきり「株」だと思っていましたが、実際は違うようです。

日本銀行の出資証券について調べて見た

ここで、日本銀行についてちょっと調べてみました。資本金は1億円、発行済の出資証券数は100万口、売買単位は100口です。

ということは、一単元1万円の出資ということになります。現在の価格は過去10年で見るとほぼ最低に近い4万円/口くらいですから、一単元購入するのに400万円程度の資金が必要です。

資本金の55%は国が出資することが、日銀法で決められており、残り45%が、我々が購入できる分になります。

配当金には全く期待ができない

また、配当金があるのですが、年間で出資額(1億円)の5%を超えてはいけないということが、やはり日銀法で決められているので、5%である500万円を100万口で分配することになり、一単元で500円が配当金として支払われることになります。

500円のうちから源泉徴収される分があるので、出資者の手元に来るのは一単元で400円程度です。

400万円出資して、配当は年間で400円しかないので、配当性向はたった0.01%ということになりますので配当を期待する銘柄ではないことは明らかです。

日本銀行というブランドは、絶対安心の銘柄ということかと思いますが、その人気のほどがわかります。

父が日本銀行株を購入した2008年という年

さて、父が日本銀行株を購入したのは、2008年だったようです。2008年といえば、日本では、民主党が非常に元気で、自民党政権は攻撃されっぱなしだった頃で、福田総理が政権放り出しと言われた突然の辞任をし、麻生政権が誕生した年です。

また、アメリカでは11月にオバマ大統領が大統領選に勝利した年で、これから色々な変化が出てくるのでは?と期待され始めた年でした。

また、日本銀行では、福井総裁が退任したのですが、後任人事案を民主党に否決され、一時総裁が空席になった年でもありました。

日本銀行の株価としては、2008年の初め頃に14万円/口の最高値を付けた後、ほぼ一貫して下げ続けています。

2013年に一旦持ち直しますが、それも半年くらいで、その後、また下げ続けています。

このような状態ですので、父が購入した日銀株は、当然ですが大損していて、購入時の半値以下になっており、売るに売れない状態です。

父はボケていたのか?

今から見ると、一貫して下げ続けている状態のときである2008年に、なぜ、購入しているのかという点が疑問なのですが、その時すでに、父はボケていたのか、14万円/口をつけた株が四分の一になることは、その時には誰も想像できなかったものなのか、今となっては分析することも難しい所です。

黒田総裁による量的緩和政策が出口に向かって行かないと、日銀株が上昇に向かうことは無いのでは?と思いますが、その時期がいつになるのかは、まだ良くわからない状況です。

いつか、大幅な運用益を伴って日銀株を売ることができることを夢見て、今後も注意深く動向を見ていこうと思います。

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